米国のメンフィスがIBMの予測ソフト「ブルークラッシュ」を導入した理由

こんにちは、勝木(@blankfein525)です。

人工知能はなぜ未来を変えるのか

いま、ちょうど人工知能はなぜ未来を変えるのか (中経の文庫)という本を読んでいて、なかなかオモシロイので、一部、紹介させて頂きます。

米国のメンフィスでIBMの予測ソフト「ブルークラッシュ」を導入

著者は、東京大学大学院工学研究科にて特任教授を務める松尾豊氏と、株式会社経営共創基盤パートナーの塩野誠氏。対談形式です。

本書のCHAPTER1のP46にこんな記述がありました。

(松尾氏)映画にあった話ですが、ある人が犯罪を起こす確率が高いとわかったとき、どうすればいいのか。逮捕してしまうか、それとも罪を犯すまでは手を下してはいけないのか?ここは社会で合意をとっていくべきでしょう.機械の予測精度が上がって分かること、そして社会全体で考えなければならないことは、これからたくさん出てくると思います。(塩野氏)それは映画「マイノリティ・リポート」にありましたね。人間のいろいろなデータを見たら、この人は犯罪に走る確率が高いから、予防策としていまのうちに捕まえておこう、という話。実は、米国のメンフィスでは、すでに警察にIBMの予測ソフト「ブルークラッシュ」が導入されています。将来的には人間の遺伝子を含む膨大なデータを解析し、この遺伝子を持つ人は犯罪に走る可能性が高いとわかれば、捕まえてしまえ、究極的にはこの遺伝子は世の中に生まれないようにしてしまえ、ということになってしまいますよね。

ビッグデータを活用する「インテリジェンス主導型警察活動」
今回は、この米国のメンフィスでIBMの予測ソフト「ブルークラッシュ」が導入されている事例について、もう少し知りたくなったので、ちょっと調べてみました。プレジデントオンラインにこんな記事がありました。以下、引用です。

犯罪者が来る前に犯行現場を予測して駆けつける──こうした「犯罪予測」の手法が、欧米の警察で次々に導入され始めている。「一般に『動機があれば犯罪は起こる』と考えられているが、それは間違いだ。犯罪の動機を抱えた人が犯罪の機会に出合ったときに、初めて犯罪は起こる」と立正大学文学部社会学科教授の小宮信夫氏は語る。犯罪の機会、つまり犯罪が成功しそうな場所・状況・環境などの特徴をデータから導き出し、共通点を抽出して“未来の犯行現場”を予測することで、先手を打つのである。この犯罪予測は、コンピュータを使うものと人間の判断力によるものとに大別される。前者は「インテリジェンス主導型警察活動」と呼ばれ、ビッグデータを活用する。たとえば米テネシー州メンフィス市警は、IBM社の犯罪予測ソフト「ブルークラッシュ」を2006年より全面導入。凶悪犯罪が大幅に減少した。後者は「犯罪機会プロファイリング」と呼ばれ、「入りやすい」「周囲から見えにくい」といった“犯罪が発生する確率の高い場所”を診断するもの。犯罪を未然に防ぐことができれば、治安の向上だけでなく、警察や司法などにかかるコストも下がる。メリットは意外と大きいのだ。



 

犯罪が30%減少
凶悪犯罪が減少したとありますが、どれだけ減少したのか気になります。IBMのプレスリリースに記載がありましたので、引用します。

参考リンク:Memphis Police Department Reduces Crime Rates with IBM Predictive Analytics Software

ARMONK – 21 Jul 2010: IBM today announced that Memphis Police Department (MPD) has enhanced its crime fighting techniques with IBM predictive analytics software and reduced serious crime by more than 30 percent, including a 15 percent reduction in violent crimes since 2006. MPD is now able to evaluate incident patterns throughout the city and forecast criminal “hot spots” to proactively allocate resources and deploy personnel, resulting in improved force effectiveness and increased public safety.Leading law enforcement agencies like MDP are using IBM analytics software to predict trends, allocate resources and identify “hot spots” to reduce crime rates — including directed patrol, targeted traffic enforcement, task forces, operations, high-visibility patrol and targeted investigations.

メンフィスの警察局は、データを統合し、分析と統計のモデル化を実施し、犯罪の多発地帯を予測し、警察機能を高度化。このようにスマートな警備を実施したことにより、犯罪全体が30%、凶悪犯罪が15%減少したそうです。

最後に
今回引用した部分のほかにも、本書には興味深い箇所が多く、非常にオススメです。価格もリーズナブルで、是非とも購入をオススメ致します。また、他の箇所についても、別記事にて、言及したいと思います。

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