10年後、銀行は「なくなる」のか?|FinTech(フィンテック)がもたらす破壊的な影響

勝木
こんにちは、勝木です。先日、こんな記事を読みました。

ロシア貯蓄銀行アンドレイ・シャロヴィ氏「10年後、銀行はなくなる」

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www.cryptocoinsnews.com

2026年までに銀行はなくなるのか

この記事の中で、ロシア貯蓄銀行のバイス・プレジデント、アンドレイ・シャロヴィ氏が、以下のように発言し、物議を醸しているようです。

Blockchain technology will make banks disapear in 10 years.

また、本記事では以下のような注目すべき記述もありましたので、ここで紹介しておきます。

the advent and spread of blockchain technology will see banks disappear by 2026.

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原理的には、あらゆる取引はブロックチェーンで代替可能

原理的には、現状のあらゆる金融取引がブロックチェーンで代替可能とも言われており、とりわけ、決済機能およびリテール分野のアレコレについては、将来的に銀行機能を完全に代替してしまう可能性も想定しておくべきなのかもしれません。

※ ブロックチェーンが社会の基本的な構造を変える可能性を秘めた革新的な技術であることは言うまでもないが、現状、基本的な規格も統一されておらず、インフラが整っていない状況。このあたりも踏まえ、過剰な期待からバブるのは回避すべきか。

※ ブロックチェーンに関して、詳細に勉強するなら、以下の書籍がオススメです。

巨大金融機関の果たす役割は残る

ただし、これまでの長い歴史に裏打ちされた差別化された「ブランド力」みたいなものは既存の銀行の価値として残ると思います。クラウドファンディングなんかも言われているが、正直いって、現時点の段階では、少額案件に限定されている印象。どれだけ分散化された非中央集権的な金融システムが整備されようが、メガバンクの営業本部が担っているような役割を代替するとは現段階では到底思えません。

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バークレイズ前CEOアンソニー・ジェンキンス「10年後、世界の銀行は半分になっている」

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参考リンク:Ex-Barclays CEO: Banks are about to have an ‘Uber moment’ — and it’s going to be painful

世界の銀行は「半分」になる

また、バークレイズでCEOを務め、現在はFinTechベンチャー創設に向け精力的な活動を続けるアンソニー・ジェンキンス氏は、

今後10年間にわたり、世界中の銀行が人員と支店を半分に縮小せざるをえない。

と語り、テクノロジーがもたらすdisruptiveな未来に言及しています。ややポジショントーク気味な香りもしますが、同氏は2015年11月にニューヨークで開催されたシンクタンク・フォーラム「New City Agenda」において、

10年後には世界中の銀行が半分になっている。

との発言もあった模様。また、同氏曰く、今後、大手銀行は利益面を保護するために、細分化を余儀なくされるとも発言(※ 金融機能のアンバンドリング)。

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ドイツ銀行CEOジョン・クライアン「10年後、紙幣はなくなる」

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参考リンク:Deutsche CEO predicts cash will be gone in a decade

さらに、少しずれますが、ドイツ銀行CEOのジョン・クライアン氏が、「10年後、紙幣はなくなる」との発言をしていたので、こちらも併せて紹介しておきます。

Cash I think in ten years time probably won’t (exist). There is no need for it, it is terribly inefficient and expensive,

※ ドイツ銀行といえば、スコット・スキャルフ氏がブロックチェーンスタートアップのアルファポイントに入社した事実もあわせて認識しておくべきかもしれません。

参考リンク:AlphaPoint

JPモルガンCEO「アップルやグーグルと競争へ」

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参考リンク:JP Morgan`s Dimon sees Facebook to Google Challenging Bank

また、以前の記事にも書きましたが、米国を代表する大手金融グループとして知られるJPモルガン・チェースの共同代表を務めるジェイミー・ダイモン氏は、以下のように語り、「シリコンバレーがやってくる」と、銀行ビジネスの未来に警鐘を鳴らしている点も見逃すべきではありません。

We are going to have competition from Google and Facebook and somebody else.

参考リンク:グーグルやアップル、アマゾンが金融機関の「脅威」になる~フィンテックの破壊的な影響についての考察

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参考:ビル・ゲイツ「今ある銀行は必要なくなる」

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参考リンク:ビル・ゲイツが断言「今ある銀行は必要なくなる」

また、参考がてらですが、プレジデント・オンラインにこんな記事がありましたので、紹介します。

1994年、あるベンチャー企業に投資を決めたビル・ゲイツは「銀行機能は必要だが、今ある銀行は必要なくなる」と発言した。彼が投資したのは、インテュイット。PCがオフィスに浸透すると同時に急速に成長し、現在も世界最大手の会計ソフト企業として君臨している。

それから約20年後の、2013年。数多くの金融・決済サービス関連企業が集うカンファレンス「Money20/20」において、あるアンケートが行われた。「新たなイノベーションによって生まれる勝ち組と負け組は?」。負け組の筆頭として挙げられたのは、銀行などの伝統的な金融サービスだ。次世代のサービスを見据える人々は、なぜ銀行の凋落を予見しているのか。

ビル・ゲイツの20年前の未来予測。当時の発言から20年たって、銀行がテクノロジー企業にdisruptとされる可能性について、真剣に議論がなされるようになりました。果たして、10年後、20年後はどうなっているのか。

三菱UFJ柏木氏「FinTech革命で銀行は死なず」

itpro.nikkeibp.co.jp

一方で、三菱東京UFJ銀行のデジタルイノベーション推進部長を務める柏木英一氏は、日経コンピューターの取材に対し、

銀行がFinTech企業にすべて取って代わられる世界が来るとは思っていません。思慮深いFinTech企業も、同じように認識しているはずです。それは米国でも同じでしょう。

と語り、パイを奪い合うのではなく、共存共栄していくことの重要性を指摘しています。

※ 顧客にとって便利なサービスがどんどん出てくることは、むしろパイの拡大につながる。両者が共存共栄していくのがFinTechの本筋と言及。

※ フィンテック全般について、知識を深めたい方は、アクセンチュアが出版している以下の本が参考になると思います。

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最後に

すでに店舗のない銀行も

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本記事では、将来的に銀行が「なくなる」可能性についての有識者の見解を紹介してきました。以前に本ブログでも紹介したミュンヘンを本拠に置くドイツで最も革新的な銀行として知られるFidor Bank(フィドール・バンク)には、銀行店舗すらありません。

参考リンク:ドイツで最も革新的な銀行「Fidor bank(フィドール・バンク)」とは?今注目すべき世界のフィンテック企業

三菱UFJの総合職3,500人削減計画

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参考リンク:3メガバンクの業績ピークアウトが鮮明に

率直に言って、銀行店舗がすべて「なくなる」ことは現実的に言って考えずらいですが、業界最大手の三菱UFJも今後10年で総合職を3,500人減らすことを宣言しています。定年による自然減を中心とする削減計画とみられていますが、同時に、MUFGの平野社長は、

フィンテックの活用で、ドラスティックに経費・要因の削減を図っていく方向性も強く意識していく

とも語っており、フィンテックを活用した将来的な人員削減も視野に入っている模様。「大規模に人員削減!」みたいな事態には急にはならないでしょうが、別会社を設立した上で、人員をそちらに送り込む、みたいな施策は十分ありえます。自分がコンサルティングファームのパートナーだったら、この別会社設立あたり案件になりそうだなあと妄想。

欧州系大手投資銀行の責任者「ここにいる人間は全員いなくなり、5人のプログラマーが代わりを務めるだろう」

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参考リンク:投資銀行業界に迫る大変革の波

また、銀行ではなく、証券会社の話になってしまいますが、金融機関がテクノロジーに取って代わられる文脈で言えば、以前にウォールストリートジャーナルに非常に興味深い記事が掲載されていたので、紹介します。重要箇所は以下に通り。

  • トレーディングはヘッジファンドの仕事になる。バックオフィスや株式調査部門が担当していた仕事は機械が引き受ける。手間がかかる資金調達や資本のアロケーション(配分)は銀行の手を離れ、巨大な資産運用会社、年金基金、政府系ファンドが担う。
  • 要するに投資銀行業界では規模の縮小と専門化が進む。主役はトレーダーではなく、テクノロジスト(高度な体系的知識と技能を持つ人々)だ。投資銀行が宇宙の支配者(マスター・オブ・ユニバース)だった時代は終わり、狭まった領域の支配を競い合うことになる。
  • 規制当局が推進する金融市場の清算集中化が進めば、人間のトレーダーや姿は見えないものの決済に大きく関わっていたバックオフィスの役割は縮小する。BCGによると、コンピューターによるデータ分析やアルゴリズムに基づく意思決定が銀行の調査機関にとって代わる。
  • あるデータサイエンティストがニューヨークで欧州系大手投資銀行のポストの面接を受けた。5年後の展望を債券トレーディング部門の責任者に聞いたところ、責任者は大きなトレーディングフロアを指しながらこう言ったという。「ここにいる人間は全員いなくなり、5人のプログラマーが代わりを務めるだろう」。
  • この半世紀の流れに逆行する形で投資銀行は縮小・専門化を迫られるだろう。例えば国際リテール(個人向け)業務を縮小したシティグループは、機関投資家や企業向けのサービス拡充に注力している。
  • この先、サプライズが待ち構えていることは間違いない。ゴールドマン・サックス・グループが最低預入額を設定しない小口向けのオンライン銀行を運営する日が来ると予想した人はほとんどいないだろう。さらにゴールドマンは今年、中小企業に退職貯蓄プランを提供するオネスト・ダラーを買収した。これも全くゴールドマンらしくない事業だ。
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最後の最後に

今回は、暫定版ということで、適当に思いつくままになんとなく有識者の発言を集めてみました。随時情報は付け加えていきます。

※ また、不遜ながら、個人的な見解をあえて申し上げると、非常にありきたりなのですが、

  • 銀行はなくならない。
  • が、店舗数は確実に減少する。

といった感じです。

 

 

2016/7/26 追記 慶応大学SFC研究所上席所員の斉藤賢爾氏「銀行という表記は外れているかもしれない」

電通報で、慶応大学SFC研究所上席所員の斉藤賢爾氏が以下のように述べており、引用させて頂きます。

FinTechの大きな可能性は「銀行を介さないでお金のやりとりができる」ということです。もしかしたら10年後は、「Apple Computer」の社名が「Apple」になったように、○○銀行の「銀行」という表記は外れているかもしれません。業態が変わるということです。例えば銀行には人の信用力を測る知見がありますから、銀行業とは違ったサービスが生まれているかもしれませんね。

参考リンク:ブロックチェーンで世の中はどう変わる?

オススメ関連書籍

以下に、 押さえておくべきFinTech関連の書籍をまとめておきます。どんどん読みましょう。

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オススメのFinTechサービス

以下に、オススメのフィンテックサービスを挙げておきます。

Crowd Credit

海外投資型クラウドファンディングならクラウドクレジット

 

 

ラッキーバンク

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みんなのクレジット

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クラウドバンク

クラウドバンクで資産運用


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ABOUTこの記事をかいた人

1986年生まれ。幼少期7年間をシンガポールで過ごす。京都大学工学部卒業後、新卒で邦銀に入行。現場では法人営業、本店ではグローバル金融規制対応、各国中央銀行との折衝に従事。外資系コンサルティングファーム勤務を経て、現在は大手監査法人において、ブロックチェーン技術をはじめとするFinTech関連の戦略立案に従事。本ブログ内での発言・コメントは所属する法人・団体とは一切関係ありません。また、特定の金融商品、投資対象、企業、人物に対する特定の意見・判断を述べるものでは一切ありません。寄稿や取材関連のお問い合わせは、Facebook、Twitterもしくはkenta119kenta@yahoo.co.jpまで宜しくお願いします。